認知症合同展「あしたのわたしと認知症」を開催しました

2025年10月27日(月) 〜2025年10月27日 (月) :00:00

9月の認知症月間を受けて9月12日(金)~10月13日(月・祝)に認知症にフレンドリーな社会に向けた合同展vol.7「あしたのわたしと認知症」を開催しました。

すでに認知症と向き合っている方だけではなく、これから「当事者」や「支える立場」として向き合うかもしれないみなさんにも向けた、それぞれの「あしたのわたし」に思いをめぐらせる取り組みです。

宮代町健康介護課・宮代町社会福祉協議会・日本工業大学とともに開催する認知症合同展も4回目を迎えました。

展示テーマは

「知っていますか?「認知症基本法」が施行されたこと!」

「今日からできる認知症の備え」

「認知症にフレンドリーな社会に向けてわたしたち一人一人ができること」

「認知症にフレンドリーな社会に向けて外出の安心を支える公共トイレのデザイン」

「こんな暮らしがあります!こんな支えがあります!認知症があっても宮代で暮らす」

の5つです。

宮代町の福祉サービスから民間事業所の取り組み事例まで、認知症にまつわる情報が図書館に集まりました。

また、毎年好評の町内小学生による絵手紙が展示されました。

おじいちゃん・おばあちゃんへの思いがこもった作品に、心が和まれた方も多かったようです。

さらに、参加団体からご提供いただいたパンフレットも沢山の方にお持ち帰りいただきました。

図書館では認知症関連の蔵書から180冊超のおすすめ本を、実際に手に取っていただけるよう設置しました。

今年は新たに「終活」をテーマにしたパネルとブックリストを展示・配布しました。

展示の開催に合わせ、認知症合同展の関連行事として9月23日(月)に特別映画会を開催し、「ピア~まちをつなぐもの~」を上映しました。

ピアという仲間とのチーム医療・在宅支援を描くドラマから、在宅医療のイメージをつかむことができた方も多かったようです。

9月28日(日)には「回想サロンin図書館」を開催しました。

回想法とは、過去を思い起こすことで、認知機能を活性化させるものです。

今年から内容も図書館独自のプログラムとなりました。みなさんの子ども時代を振り返りつつ、郷土の動画や広報の写真を鑑賞しました。加えて参加者の方にお持ちいただいた懐かしのお写真などを拝見し、当時のお話を伺うことができました。

最後には新しらおか病院の精神保健福祉士さん達によるクイズや寸劇で、楽しみながら認知症への理解を深めることができました。

最終日の10月13日(月・祝)には日本工業大学の勝木祐二教授による講演会「暮らしの記憶を紡ぎ合う~宮代発「まちをアルバムにする」とそこから生まれた取り組みの紹介~」を開催しました。

ひと昔前に撮影された人物写真を等身大に複製し同じ場所に設置するというユニークな取り組みについて、さらにそれらの写真を収集して保存するやり取りの中で得た気付きについてお話しいただきました。写真という個人の記憶が建物や風景を通して地域に還元され、まるでアルバムを手にしているかのように、見た人が時を超えた景色を感じられる様子についてご紹介いただきました。

行事にご参加いただきました皆様、アンケートにご協力いただきました皆様、ありがとうございました。